ご本部参拝が再開
コロナ感染症の関係で、ずっと途絶えていたご本部への団体参拝が昨年十月から再開されました。また先月からは会堂広前で全員がそろってご祈念することができるようになりました。
昨年十月と今年四月のご本部大祭の間の期間、十一月と十二月、今年一月二月三月はコロナ感染症予防の入場制限のため、境内地でご祈念をさせていただきました。正直なところ「雨が降ったらどないしよう」と考えたりしました。「雨の時は控所からご祈念させてもらおうか」などと思いつつ毎月お天気のご都合を願っておりました。
それが一度も雨は降ることなく、降らないどころか風もない晴天の日ばかりでした。真冬の一番寒い時季にそれほど寒さも感じずに皆さん一緒のご祈念がいただけてありがたいことでした。「これぞご霊地のお徳ということやなあ」と私は心からお礼申しております。
というわけで、ご本部参拝が本格的に再開となりましたので一人でも多くの方がおかげをいただけることを願ってご本部参拝についてお話ししたいと思います。
〇ご霊地の徳を浴びる
ご本部へは、子どものころから団体列車に乗って参ってはいました。連れられてというのが正直なところで、帰りに「小学何年生」というような雑誌を買ってもらい、付録の工作を作ったりするのが楽しかったなという思い出があります。
ご本部で一年を過ごし、金光教教師となってからは、とにかく金光様のお姿を拝するのがご本部参拝のありがたさ、楽しみとなりました。
金光教学院で修行中、金光様のお取次をいただいて信心の眼が段々開かれてきますと、そこから金光様の大きさに心打たれることになりました。毎日お出ましをお迎えし、お広前に座り金光様の背を拝みつつご祈念できる喜びを感じながら修行させてもらいました。
ですから学院卒業後、毎月ご本部に参らせていただき、とくにお取次をいただかなくてもお結界のお姿を拝するだけで満足というようなことでした。それが重なるうちに一ヵ月の御礼を申させてもらうというようなことも、ご本部参拝の中身として覚えていきました。
ある出社の先生から、初代大先生の教祖奥津城でのご祈念の様子をききました。弟子である先生は、初代大先生は長いことご祈念されているが何を祈っておられるのかと、そっと傍に行って聞き耳を立ててみたそうです。すると最初から最後まで御礼だったというのです。しかもひと月間の御礼とかではなく、「教祖さまようようこの世に生まれてくださりありがとうございます」という、そこからの御礼だったそうです。
金光という地は教祖さまが生まれはぐくまれて、一農民として暮らすなかで神さまに出会われ、信心なさって生神金光大神となられたそういうお土地であります。今も世界中の人を祈り助けているお土地であります。
修徳殿の裏の井戸から水を頂いて持って帰る方がたくさんいます。ご神水として頂いておかげになった方は、お徳の詰まった水なんだなと実感されていることでしょう。金光の地から湧き出たお水です。
教祖さまをお育てくださり、今も金光様のお取次が代を重ねて続いているご霊地の徳というものを感じていただきたい。教祖さまの百四十年のお年柄に一層信心を進めさせていただくには是非足を運ばせてもらってご霊地の徳を浴びることが第一歩ではないかと思います。ご本部参拝をお勧めいたします。